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ショーゲキの事実 [cure/health]

Text by 華姉&リスボン


10月のはじめ、
ちょっと、華の左眼の表面が気になり、
ホームドクターの紹介で
目の診断と治療が専門の獣医さんに、診てもらいに行きました。

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そこで眼の撮影をはじめ、
精密検査をしてわかったことは、
左眼が完全に失明していた! という衝撃の事実。
さらに、
右眼もあまり見えていない、と。

08.5ジョナ家0010.JPG














華が見ている世界は、
すりガラスを通したような、ぼんやりしたものだそうです。
両目合わせても、
正常な状態の視力の5%程度らしい……[もうやだ~(悲しい顔)]

それでも、
大学で長く目の研究をされ、
犬の目の疾患をたくさん見てこられた先生によれば
「ハスキーの血を引いている14歳にしては、
 この子はそれほどひどいわけではない〟」

ーーとのこと。

08.7八ヶ岳0013.JPG


















左眼は、色素性角膜炎
ハスキーは、これに罹りやすい遺伝的因子を持っているそうです。
写真に写った左眼は真っ黒。
角膜にメラニンが沈着して、まるでフィルムを貼ったような感じ。
0.7〜1ミリの厚さの角膜は、よく見ると表面が
でこぼこ〜な状態になっていました。

DSCF0189.JPG



















ただ、見えてはいないけれど、
視神経自体は機能しているらしく、
音やモノに向ける眼の動きに変わりはないのです。。
焦点は合っていますし、
左右の眼の動きもそろっています(見た目は)。

DSCF1579.JPG












幸いなことに、今のところ
視力喪失が原因で何かにつまずいたり、
ぶつかったり、ということはありません(……見ていないところではあるのかなあ?)。
歩くことを怖がったりする素振りも見せません。
嗅覚と聴覚が補っているのか[耳]
あるいは、
華が人並み(犬並み)外れた「勘」の持ち主なのか[ひらめき]
超楽観主義なのか[るんるん]
……そのどれもが当たっていてほしいけど。

08.10八ヶ岳0018.JPG














眼科検査をしてみて、もう一つわかったのが
左目の涙液の少なさ
犬は、15-25mm/1分以上ーーが平均らしいのですが、
華の場合は、右目は20mmの正常値ながら、左目は4mm!
ドライアイなんてものではない状態です。
つまり、左眼は「角膜炎」「涙液不足」が重なってしまったそうです。

人間と同じで、歳をとれば眼が見えにくくなることはあるでしょう。
実際、右眼は年齢相応の白内障で視力が低下しているそうです。
(左眼は角膜が黒くて白内障かどうかの判定すらできず)
でも、左眼の視力喪失は、
痛みも伴いながら、徐々に進行していたもののようです。

DSCF1114.JPG



















やたら何かにぶつかるとか、
パッと見で目の退化がわかれば気づけたかもしれないけれど、
言われてみれば、
たまーに、左眼をパチパチ瞬きしていました……
でも、痛そうな素振りはなかったので特に気に留めず……[もうやだ~(悲しい顔)]
ごめんね、華ちゃん!

DSCF0428.JPG


















10月からは、華の薬に点眼も加わりました。
1日3回、2種類。
それぞれ時間を空けて点眼するので、1日6回。
一つは、左右両方の眼に。
もう一つの、先生特製の通称「黄色」は左眼に。
左眼の角膜炎は「不可逆性」で、もう視力は戻りません。
涙液不足から、これ以上角膜が損傷すると大事(おおごと)ですので、
それを何とか食い止めるための「黄色」です。

華は、大きなお目目を(一応は)ギュッとつぶって抵抗しますが
「もういいかなー?」とそっと開けるタイミングを見計らって、
その瞬間に1滴ずつ、点眼します(笑)。

DSCF0646.JPG



















それにしてもーーー
「リンパ球性形質細胞性腸炎」(→決まった療養食のフードのみ)
「甲状腺ホルモン低下症」(→ホルモン剤を服用)
「肝臓系の病気(ALPが2000超え、胆のうに胆泥の影)(→利胆剤とサプリを服用)
「脊椎の変形」
「慢性的な外耳炎」(→ひどいときにお耳に薬を注入)

ーーーを抱えて、これまでも十分に「お薬」と仲良しだった華。
そこへ、目薬も加わりました。

DSCF0692.JPG



















加齢により足腰が弱ってきて(以前に比べて)
「長く、速くは歩けない」
(←若い頃は一日中、山麓や渓谷を歩き回っていた)
「走れない」
(←若い頃は、ドッグランで走り回っていた)
「2階に上がるときは、腰を持ち上げてあげるサポートが必要」
(←サポートを受けても〝自力で登る〟ことでプライドを保っている感じ。[わーい(嬉しい顔)]
  2階に行くときは「一緒に行こう」と誰かを誘います。でも抱っこは嫌がります


IMG_7245.JPG


















……と、
抱えている病気や症状、飲んでいるお薬を書き出せば
満身創痍のようですが、
見た目も態度も至って元気です薬の力って偉大です!)
「おでかけ意欲」も衰え知らず
なので、左眼の視力喪失がわかってからも、
これまでどーり「おでかけ」しています。

DSCF0635.JPG



















私たちが注意しているのは、
〝左側からモノを見せない〟
そして、なるべく
〝右側にいるようにする〟
〝右側から近づく〟
ーーーということ。
左がまったく見えない分、音や気配にハッと振り返って、
左目の眼球を傷つけてしまうのが怖いからです。

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とはいえ、
どれだけ病気を抱えても、
薬で「フツー」の生活をキープできるうちは大丈夫
当の華が、
「美婆路線」で若者♂を魅了する気持ち(意欲)があるうちは大丈夫!

そう思わなきゃ(笑)

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※写真は、華が7歳〜13歳の頃のものからピックアップしてます。


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ぶう

華ちゃん、そうだったんですか…。
でも、すごいですね、パニックになったりせずに、
ありのままの自分を受け入れてる感じですよね。
とめさんも先日、右目が光を失いました。
両目とも、かろうじて光を感じる程度の視力はあったのですが、右の視界がまっくらになって、1週間ほどパニックになりました。

華ちゃんはすごいなぁ~。
by ぶう (2011-12-10 00:37) 

はまぐり

読ませていただき、ビックリしました。
写真は以前のもののようですが、華ちゃんの最近のお写真から目の具合が良くないなんて、まったくそんな様子はうかがうことはできません。
華ちゃんはいつも笑顔満点の素敵なワンちゃん。視力なんて、なくったってへっちゃらさ!!ですね。
by はまぐり (2011-12-11 00:35) 

リスボン

★ぶうさん、とめさんも同じ状況なのですね。
検査結果にショックを受けた人間に反して、華はこれまで通りの生活を続けています。
でも、この先、右目も視力を失ったとき(華の視界が真っ暗になったとき)は、
華も、前へ踏み出すのを怖がってパニクるだろうと思います。
「そのとき」を覚悟しつつも、
今は、散歩やお出掛け先で(相変わらず)「前へ前へ」と張り切る華と、一緒に歩こう! って思っています。
by リスボン (2011-12-11 13:44) 

リスボン

★はまぐりさん。華はブラウンアイだったのですが、今、左目はブラックアイになっています(角膜が真っ黒なので…)。
目の大きさが変わったとか、目の周囲に出来物が…というのではないので、今でもパッと見はわかりにくいと思います。
はまぐりさんのコメント通り、お出掛け先では「笑顔」が多いのと、引く力は衰えていません。
最近は寒さが厳しくなった分、華はご機嫌で、今週末も市内の某公園に行ったら、テンション上がってギャロップで走っていたそうです(園内の道を2周したそうですよ!)。
そんな天真爛漫な婆に救われています〜。
by リスボン (2011-12-11 13:57) 

ジョナ

ええ~ホント!衝撃な事実!
年齢がいって白内障なのはしかたないけど
色素性角膜炎になってたなんて・・・
ハスキーの劣性遺伝受け継いじゃったのね~
病気が分かってて、馬籠・妻籠に行ったんでしょ
元気な様子なので見えてないなんて思えない~
目薬さすなんてロシェならぜったいできないわ~
華ちゃん、偉いね!見えなくても耳と鼻があるさ!
がんばれー
by ジョナ (2011-12-13 15:52) 

リスボン

★ジョナさん、そうなんです。衝撃の事実!
ジョナ家の近くのT先生の病院(先生の専門が眼科)で精密検査をしてわかったのでした〜。
ちなみに、カンティ祭でお会いした時は、左目は見えてない状態でした〜(検査でわかった後でした)。
左目失明がわかってからも、八ヶ岳、馬籠・妻籠、昼神温泉、アウトレット、足助などへ行っていますが、華は不安な様子を見せず、これまでと変わらずズンズン先頭を歩いています。
キモが座っているのか、「最近の世の中は霞んでいるわねー」と思う程度であまり気にしていないのか。。。
そこらへん、なんだかハスキーっぽいと思っているのですが。^^
by リスボン (2011-12-13 19:25) 

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