※黄色の正体は、免疫抑制剤でした。
点眼からは体内にはほとんど取り込まれないということで、
他の持病に影響はナシ!
「いい結果が出ましたか?
病院でニコニコするのは
久々ですね!」
華も心なしか笑顔です。
(単に早く帰りたいだけとも言う。
この日は、夕方から病院のハシゴ・・・)
前回10月の診察のときには
「少なくとも左眼の回復は望めない」と思い込んでいたのですが、
一般に、
・涙液が5~15mm/minの場合は要注意
・5mm/min以下の場合は危険信号
ーーーとのことで、
4mm/minだった華は、回復があまり期待できない状況だったのだそうです。
実は・・・
12月頃から、左眼の表面が少しブラウンに見える気がして、
華母と
「気のせい?」
「いや、やっぱり薄くなっている?」と、よく話をしていました。
「あまり期待をするとガッカリするから・・・」と自重しつつも
「イヤイヤ、華は何しろ意外性の子だから・・・」という思いも。
そんなこんなで、
3ヶ月後の眼科診察をちょっぴり楽しみにしていたのに、
思わぬ靭帯断裂で、病院に行くのを3週間ほど延期していたのです。
(眼科では眼の写真を撮るため、安定した姿勢でいる必要があるので)
だからこそ!
今回の診断結果が嬉しくて仕方ありません
だいぶ慣れてきたとはいえ、
毎日3回ずつ、計6回の点眼は決して楽ではありません。
“眠ってはいない” けれど “おとなしい” 時間帯を狙い、
旅先にも目薬持参で、
先生の指示通り毎日欠かさず続けた点眼。
本当に、まじめに頑張った甲斐がありましたよ
「これが私の眼をクリアにしてくれたのね?」
・・・ということで、華ちゃん!
これからも点眼がんばろーね
「うぅぅ。またやるのか・・・」
「そうよ、しっかり眼を開けるのよ!」
後ろ脚・右ひざ靭帯断裂の華ちゃんには
赤い服を着てもらいました。
腸が詰まって手術・入院した後に、
傷口を舐めないようにと買ったもの(2005年)。
脇のところがマジックテープになっていて
脚を通さなくても着させることができます。
2年前の今ごろ(脾臓を摘出し退院した後)も着ていた〝赤いちゃんちゃんこ〟。
華も、たぶんわかっています。
「今、あたしは病人(けが人)なんですね。
安静にしてなきゃいけないんですね!」と。
1月6日、
N動物整形外科病院で
順番を待っている華です。
神妙かつ不安げな顔を
していますが、
実は、不自由な足でも
「くんくん探索したい!」
ーーとウロウロ。
整形外科専門病院、しかも休み明けとあって
大混雑が予想されました。
事前問い合わせのアドバイスに従い、
華姉が先に病院に行って受付(カルテ記入)を済ませ、
次にホームドクターに寄って最近の血液検査などの結果や
ここ数年に撮ったレントゲン写真などの一式をいただいて(預かって)、
華とリスボンを迎えに戻り、診察が始まる時間に合わせて再び病院へ。
まずは、人間で言えばいわゆる問診です。
持病やこれまでの病歴(+手術歴)、
現在、飲んでいる薬について、
また、
今回の状況(いつ・どんな状況で…という客観的情報)を詳細に尋ねられたあと、
華は先生に連れられて詳しい検査へ。
待つこと1時間少し。
診察室に呼ばれ、
院長先生から診断と今後について説明がありました。
レントゲン写真の結果から、
「右・前十字靭帯完全断裂」で「半月板を損傷」という診断。
さらに!
左の後ろ脚の前十字靭帯がすでに切れていたことが判明。
こちらは、それほど遠くも近くもない昔のことらしく、周囲の筋肉が
今は線維化して固まり、慢性の関節炎の状態だということです。
えええっ???
2011年12月31日
平和公園にて。
ガシガシ歩いていたけど、
すでに左脚(後ろ)の
前十字靭帯は
切れて、固まって
関節炎状態だったのね。。。
腫瘍を覚悟して脾臓を摘出したら
爪楊枝が刺さっていたり(2009年の年末)など
「意外性」が持ち味の華ちゃんですが、
靭帯が切れていたら、さすがに私たちも気づいたはず。
だって、
華は毎日、家の1階と2階を自由に行き来していたんです。
靭帯を切ってたら、階段は登れないのでは???
でも、事実は事実です。
これまでは
不自由な左脚を、右脚でカバーしていたのでしょう。
その頼みの右脚の靭帯が切れて、
今は、立ち上がるときも、方向を変えるときも、歩くときも、
関節炎の左脚に負担がかかっているーーー
それがわかりました。
2011年12月31日。
平和公園にて。
枯れ葉が覆う自然歩道を
うれしそうに歩いていました〜。
前十字靭帯断裂は、外科手術をすれば95%完治するそうです。
14歳でも、内臓に疾患がなく健康なワン子なら手術可能でしょうが、
現在の華は、
〝病気の総合商社〜〟な状態。
肝臓(胆のう)の数値が悪いのは以前からですが、
この日の血液検査では腎臓の状態がかなり悪いことも
判明してしまいました。
当然、全身麻酔の手術は不可能(相当ハイリスク)です。
なので
痛みの激しい10日間は、
肝臓&腎臓&腸炎に影響のない〝弱い鎮痛剤〟を飲みながら
安静に過ごす。
(安静にしすぎるのも腎臓に悪いので、
タオル等で吊り上げて補助しながら、少しは歩かせる)
その後、運動を制限しながら
2−3ヵ月をかけて、靭帯の周りの筋肉が線維化してくるのを待つ
ーーという「外科的処置をしない保存療法」になりました。
たとえ、引きずるような歩き方になったとしても、
華が、折り合いをつけて4本の脚で歩けるようになることが
当面の目標です。
2011年12月31日。
長久手町にある
立石池(周囲1キロ)の遊歩道で。
平和公園のあと、
2011年の〝歩き納め〟として
華が好きな場所を
ハシゴしました。
桜が咲く頃、
ここにお花見に来るのが
まずは目標です。
ちなみに、先生の説明やいただいた資料によると
「前十字靭帯断裂」発症の特徴 はーーー
●小型犬より大型犬で多く、とくに
シベリアンハスキーは発症の危険性が高い犬種
●15キロ以下の中型犬では、
7歳以降に靭帯が断裂する傾向がある。
●雄よりも雌での発生率が高い。
●(発生率で見ると)不妊手術を行っている雌は、
去勢していない雄の2倍も発症しやすい。
●右と左の膝関節の両側で断裂する頻度は31%前後
※片側の前十字靭帯断裂を起こした犬は
1年半以内に20−40%で
反対側の靭帯断裂が起こる可能性がある。
先生もおっしゃっていましたが、
華には該当するものばかりです!
(mixとはいえハスキーの血が入っているので)
説明の最後のほうで先生がおっしゃった言葉が
心に残りました。
先生のお宅にも12歳の大型犬(ゴールデン)がいるそうです。
「大型犬の13歳以上は、神様からのプレゼントがくれた時間ですから」
*1/21修正 先生の言葉が もっと柔らかい響きだったと思い、
二人の記憶をたぐりました。
ちなみに、
華は1月5日(負傷当日)と6日(翌日)は
座るのも、寝そべるのも、立ち上がるのも辛そうで
トイレのシートですべって尻餅をついたりもしました。
そして、
2日間、一言も声を発しませんでした。
でも、7日(3日目)からは
〝お庭散歩〟のときに、門に向かって歩き
「お外に散歩に行きたい!」と意思表示。
さらに、小言(文句ともいう)も復活。
気持ちの方は早々と回復したので、ホッとしました。
つづく〜
靭帯切っちゃいました。
「散歩(歩くこと)大好き」なのに
制限されているから
ややストレス溜まり中。。。
それは1月5日の夕方、私・リスボンと一緒に散歩中のことでした。
横断歩道を渡っている途中で、急に華の体が傾きました。
渡り切ったところで体を支えると、
右・後ろ脚を浮かせています。
鳴いたり喚いたりしないものの、
いつもとは違う、神妙な、困ったような表情の華。
これはただごとではない!
と、すぐに〝垂直抱っこ〟をして家まで戻りました。
右・後ろ脚に注意して、庭にそっと降ろしても、
足を地面に着けず(着けられず?)宙に浮かせています。
抱っこしたまま2階へ行き、
華の定位置(こたつ布団の一角)に降ろしたのですが、
すぐには、
座るのも、横になる(寝そべる姿勢をする)のも苦しそう。。。
華姉が帰宅するのを待って、
車でホームドクターのところへ。
(車の中でも、座席に座る→寝そべる、のが厳しい状況)
病院で右脚の触診をしていただき、
半月板を損傷している感触はあったのですが、
華は、鳴き声(悲鳴)1つ立てませんでした。
(靭帯が切れていれば、触ったときに痛がって鳴くので
ハッキリわかるそうです)
華は、痛みに強いのか、あるいは、鈍感すぎるのか。。。
おまけに、そんな状態なのに
いつものよーに、診察室の器具に顔を近づけてクンクンし
3本脚で探索しようとする華……
でも、14年間診てくださっている先生は、
そんな華の性格も特徴も十分にご存知です。
すぐに市内にある動物専門の整形外科病院に電話してくださり、
翌朝、華姉&リスボンで華を連れて行くことにしました。
この晩の華はーーーー
とうとう、一声も発しませんでした。
普段なら、
何かを要求したり主張したりするのに声を出すのですが
それも一切なし。
華なりに、自分の身に起きたことを不安がっているようで、
寝たり、立ち上がったりするときのサポートも、
抱っこされることも、
神妙な顔で、黙って受け入れていました。
年末12/29には
杁が池公園で
1歳半のシバ君と
元気にじゃれ合っていたのに〜
(低い姿勢になって
「あそぼ!」と誘っています)
そしてーーー
翌日の詳しい検査の結果、診断されたのが
「右 前十字靭帯完全断裂」。
※つづく〜