目で語る女 [華の日常]
Text by 華姉
華の外見は、いろいろな意味で特徴があるのですが、
顔に限って言えば「目」の変化が特徴的。
「目は口ほどに物を言い」とはよく言ったもので、
華は、口も達者な子なのですが(文句ブーブー)、
やはり、感情は目に表れます。
「何か食べてますねー」
私たちが何か食料を手に部屋に集まると、
呼んでもいないのに、
当然のように一緒にテーブルを囲んでいます。
この日は、「なめらかプリン」を目当てににじり寄ってきました。
「器だけでも
舐めさせてほしいです…」
(真剣な顔でにじり寄って…)
胃腸の具合がイマイチのときには、私たちが何を食べていようが無関心。
こうして寄ってくるときは調子がいいので、
つい嬉しくて、あげたくなるのですが、
「いかん、いかん!」と、
心を鬼にして、「器をなめさせてあげる」のも自粛しています。
「えー? ぺろりもダメですか?
ごっくんせずに、
ぺろぺろするだけなのに……」
(必死に目で訴えて…)
上の写真でわかるでしょうか?
目の玉が、文字通り飛び出ています。
「はい、おしまい」の声であきらめた華は、
とっとと定位置に戻り、この表情。
見事なまでに不貞腐れたブス顔に早変わり。
目も引っ込んで、「奥目」状態です。
「写真だけ撮ってんじゃないわよ」
中央に寄っていた目も、
心なしか左右に離れたみたい。。
完全に顔の筋肉が弛緩してしまってます。
他のワン子も同じだと思いますが、
華の目は、テンションが高いと飛び出て、低いと引っ込みます。
体調が悪いときも「奥目」になっているので、
わかりやすいといえば、わかりやすいです。
「何すんのよ」
かぶり物が苦手な華。
なぜか「かぶり物」で遊ばれた(!)ときは、
口をギュッと結び、目を見開いて抗議します。
華のテンションが最高潮にになって、
目が丸くなって飛び出るのは、
何といっても、車に乗っての「おでかけ」。
車に乗れば、たとえ行き先が近所の動物病院でもウキウキです。
窓から、あっち見てこっち見て(知らない人にも手を振る勢い……)、
飛び出た目が、乾いて落っこちそうなくらいです。
もちろん、鼻も「絞れば墨汁になりそう」なくらい濡れています。
ついでに、あまりに嬉しいときは声も出ます。
<わが家の替え歌>
目が出て、ふくらんで〜 (芽が出て、ふくらんで〜)
華が鳴いたら、ぎゃんぎゃんぎゃん (花が咲いたら、ジャンケンポン!)
車に乗って、
『今日はどこ行くの?
どこ? どこ?」
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