アスリートな華 2 ～'03バイクジョアリング in 妙高高原 編～

Text by華姉

稚内大会で “犬ぞりの世界” に興味を持ったリスボン姉妹は、
多頭引きで出場されていた群馬のTさんご夫妻を訪ねました。
ありがたいことに、そのとき、
長野のAさん（多頭引きで出場）も、Tさん宅に来て下さいました。

犬ぞりについてお話を伺う中で、
我が家にもハスキーMIXの華がいる、と話したところ、
Tさんご夫妻とAさんが口をそろえて
「一緒にやってみれば？」
「やればわかるよ！」
と、おっしゃいました。

と言われても―――
我が家にはドライバーは華姉一人。
しかも、犬ぞりって雪のあるところでやるんでしょ？
私、雪道なんて走ったことありません……
第一、そりってどこで売っているの？　
ハーネスも、特別なものをつけるんだよね？　
なにより、訓練はどーすればいいの？

そんな私たちに勧められたのが、“バイク（自転車）を使ったレース”。
そのときまで見たことも聞いたこともなかったのですが、
もともとは、夏場や雪のない地方で、
犬ぞりの練習用に始まったスポーツだとか。

名古屋からあまり遠くないところで、
初心者も出場できて……、
というわがままな条件に対して、Aさんが教えてくださったのが、
8月の妙高高原（新潟）の大会でした。

改めて調べてみると、
初心者向けに「合宿」も用意されていて、
バイク（自転車）と犬をつなぐ器具（スレッギー）を作る講習＆練習会があり、
MTBやハーネスのレンタルも有、と書いてあります。
早速申し込みました。

最低限、私の前をまっすぐ走るような訓練（ってほどでもないが･･･）をして、
緊張の中、いよいよ合宿当日を迎えました。

しか～～～し！！
な、なんと、当日は台風直撃！
名古屋から妙高までの道中が、そのまま台風の進路に当たっています。
事故を起こしては元も子もないので、朝から台風情報をにらみつつ、
結局、出発できたのは合宿一日目のお昼ごろでした。

何とか妙高入りした私たちを待っていたのは、
台風の中を集合して、
講習も練習会も予定通りこなした参加者の皆さん･･･。
スレッギーは先生が作っておいてくださったものの、
練習をまったくできないままに、
翌日のレースは、ぶっつけ本番になってしまったのでした。

……気休めに、夜のゲレンデ（レースのコース）を
華とダッシュで走りました。
一応、プチ努力（笑）。


大会を見る華。
「何だか人も犬もたくさんいますね」
（他人事のような顔してるけど、
　アナタも走るんですよ！）










レース本番、どうだったかというと･･･
華が無事にスタートできるか、とか
コースをちゃんと走れるか、とか
そーゆーこと以前の問題でした。
MTB初体験の私・華姉は、
ペダルに足が届かず、スタート地点で転ぶこと2回。
やっとスタートできたものの、
会場はゲレンデの、石がごろごろしたコース。
どうしても恐る恐るペダルを漕いでしまい、
やっとのことでゴールしたという有様です。
主催者にも
「人間が犬に謝りなさい」と言われる始末……。
はい、そのとーりです。。。


バイクと華。

「うちのお姉ちゃんは、
　まともに自転車にも乗れなくて…
　困ったものです」









一方の華はというと、
自転車を引くのが初めてにも関わらず、
スタート地点で何度も転ぶ私を、
クールに眺めて（？）辛抱強く自転車の前で待ち、
走り出したら、きちんと前を走っていました。
いえ、走っていたそうです。
……私は、自分に精一杯で記憶がないのですが、
見ていた家族や参加者に聞くと、そうだったそうです。

スピードがあるわけではないのですが、
走りが安定していたそうです。

初めて装着したレース用のハーネス（借り物）、
初体験の大会の雰囲気（大勢の人がずらっと見ている！　ワン子もいっぱい！）、
“自転車の前を走る” という初めての経験、
そんな中で、平気な顔でゴールを切ってくれたのは、
まるで奇跡のようです

実はこの大会で、
私・華姉はもう一つ大きな失敗をしでかしました。
記念すべき“お初の大会”だというのに、
買ったばかりのデジカメの操作を間違えてしまい、
姉（リスボン）に頼んで撮ってもらった肝心のレースの写真を、
全部消去してしまったんです。
本当に、救いようがありません。

結果；2003年８月10日　妙高大会　１Dog200m　27組中27位


大会終了後、近くの黒姫高原（長野）でもう１泊しました。


ペンション・バーニーズにて。

参加賞のおもちゃで遊ぶ華














華ちゃん、さすがにお疲れ？

ペンションの部屋で、
ベッドに顔立て
どこでも得意のこのポーズ。








レース写真がないので、
変な顔photo連発で（笑）。




家に帰ってもこんな顔。

机の脚に顔を立て、
苦行にしか見えないけど……。　


























こうして、華６歳の夏、
初めてのレースは終わりました。

トホホ続きのデビューだったせいか、
「華との一体感を味わう！」という境地に達したかどうかは、
正直、びみょーです。
でも、「愛犬と一緒に何かに参加する」という体験は新鮮で、
機会があったらまた出てみたいなあ、と思いました。

正直言って、この時の、
レース参加は “華との旅行” の一部に過ぎませんでした。
ところが･･･

※物語は続きます。

タグ：シバリアンハスキー 妙高

コメント 6

え～～～～～っ

いったい　これからどうなるの？
はやく～～
続きが気になるよ～～～ん！


それにしても、後ろに倒れている？自転車に
一体どうやって　華ちゃんが関わって引っ張るんだろ？

写真がないのが　ホントにざんねん（笑）
by はまぐり (2009-06-24 00:06) 

6歳でデビューってすごいですね。
27組中、27位は立派な成績です。
台風に負けず、無事に参加できて、
二人とも最後まで走って、ゴールしたから頂けた順位ですものね！
次回も楽しみにしていま～す♪
by ぶう (2009-06-24 09:23) 

あはは・・スポ根華姉だもんねー！
やれるもんならやりたい！って思ったでしょ！
我が家もハスキー飼いなら犬橇でしょ！って！
わんこと一体感になれる競技ってこれしかないもんね♪

by ロシェママ (2009-06-25 16:57) 

☆はまぐりさん
写真がないのは、痛恨の極みです･･･いまだにリスボン＆リスボン母に叱られます。
そうかあ、どうやってレースをしているか、それ自体がよくわかんないですよね～。
そのうち、別の大会の写真をアップしますので、
お楽しみに～
by 華姉 (2009-06-25 20:15) 

☆ぶうさん
そうなんです。
成績表に、華の名前と私の名前が並んで載っているだけで、
めちゃくちゃ感激しました！
まだまだ続きますので、よろしかったらご覧くださいね～！
by 華姉 (2009-06-25 20:17) 

☆ロシェママさん
笑われたよ･･･｢スポ根」ではない、ということがよくわかるでしょ?
ロシェ家と出会う前の物語です。

ロシェ家と同じ時期に犬ぞりの世界に足を踏み入れたおかげで、
本当に本当に幸せな時間がたっくさん過ごせました♪

もう少しすると、ロシェと華の初対面が登場しますよん。
結構、ぷぷぷって笑えます。
by 華姉 (2009-06-25 20:20)