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九死に一生~華、生還! [cure/health]

Text by リスボン&華姉

あけましておめでとうございます。

前回のブログから、ずいぶん経ってしまいました。
この間、コメントをいただいた皆さん、
お返事ができずに申し訳ありませんでした。

そして、華にも謝らないといけない華姉。
ハンストなんかじゃありませんでした!!

この年末年始、あまりにジェットコースター [遊園地] のような展開でしたが、
とりあえず、新年初めての、そして10日ぶりの帰宅です。

09.12-10.01入院 024.jpg

伊賀上野の動物病院前にて。













年末年始、華は動物病院で手術&入院の日々でした。
飼い主が大いに反省する[バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)]顛末でしたが、
何かの参考になればと、経緯をざっと紹介します。
(といっても、長くなってしまいました)

あまりのドタバタで、やっと落ち着きかけたところなので、
詳細はまたおいおいアップします。

12/26(土) *前回のブログアップ後の出来事
夜、ホームドクターから電話。
昼間の血液検査の結果、
白血球の数値が4万を超えている
1週間前の値と比較して激しく上昇しており、
少し心配なので、ひとまず連れてきてほしいと言われ、ホームドクターの元へ。

先生に触診・血中酸素濃度の測定などをしてもらうが、異常なし。
感染症の疑いもあるので、とりあえず抗生剤を注射。
年末年始にかかることもあり、万一のことを考えて、
明日にでも伊賀上野の病院 [病院] に行き、
エコー検査で大きな問題がないか
診てもらうことを薦められる。

華の様子は特に昼間と変わらないものの、数値を知ってしまうと怖い。
即決で翌日の伊賀上野行きを決めた。
ホームドクターも、すでに予約を入れてくださっており、
ここしばらくの経緯と検査結果の数々を連絡済だった。

「万一のことを考えてですけどね」
この時は、まだ自分たちの安心のための検査のつもり。

12/27(日)
伊賀上野の病院へ。
担当の先生も、これまでの経緯から首をひねっている。
嘔吐も下痢もないので、持病の腸炎の症状とも考えづらいとのこと。
早速エコー検査をしたところ
「脾臓(ひぞう)に嫌な影がある」

日曜日のため、麻酔の必要なCT検査は予約不可の日だったが、
「ダメもとで、麻酔なしでチャレンジしてみましょうか?」

年末で混雑している中、夕方になって「無事終了」との連絡。
「やはり脾臓に血腫があるようです」
3ヶ月前のCT画像にはまったく写っていないので
「急にできているので、あまり良性とは思えない」

貧血の兆候や画像から、血腫は既に一度破裂していると思われる。
選択肢としては、
 ・このまま年明けまで一旦様子を見る
 ・年内に開腹手術で脾臓を摘出する

父やリスボン(まだ神奈川にいた)に電話で相談し、
家族全員の意見が一致。
4年前の命拾いもあり、「早めに手術してもらおう」

翌々日の手術が決まり、移動で体力を使わないように、
この日から華は入院させてもらうことに。

09.12-10.01入院0001.JPG
「そろそろ帰りますか?」

まさかこの日から入院とは
想像もしませんでした。














09.12-10.01入院0002.JPG
何日も食事をまともに取っていないので、
さっそく点滴が始まります。



















この時は、手術後に待っているであろう
抗がん剤治療のことで頭がいっぱいだった。

12/28(月)
担当の先生から
「華ちゃん、ごはん食べましたよ」と聞き、少しホッ。

12/29(火)
リスボンも合流し、手術前の華に面会。
09.12-10.01入院 004.jpg
ちょっと元気が出たのかな?
リスボンの姿に
「お出かけですか?」
と激しく暴れる華。
入院室の扉に足をかけて
大声で鳴き続けます。











遅くとも夕方までには終わりますと言われ、
いったん病院を離れて、あちこちで時間つぶし。
脾臓摘出術自体は、比較的簡単な手術とのことで、
ひたすら、他の臓器への転移のないことを祈る。

4年前の手術時の待機でも利用したコ○ダ[喫茶店] の伊賀上野店で
年賀状書きなどするも、
なかなか来ない連絡に一抹の不安

結局、連絡前に病院へ戻り、待合で待機。
やっと呼ばれて案内された私たちの前には、
麻酔から覚めつつある華の姿。
とりあえず安心した私たちに、
執刀医からの衝撃の言葉。
「開腹したところ、とんでもないことになっていました」

以下、先生の説明を要約すると、
 ・腹水(膿み)が腹腔内に大量にたまっていた
 ・とにかく腹水を吸引して、脾臓を摘出した
 ・病理の先生から「脾臓に串(?)が刺さっている」と連絡を受け、
  急きょ臓器の損傷箇所を探した

予定の倍の時間がかかり、
麻酔から覚めてはいるものの、華の状態は全く予断を許さない
危機を乗り越えたとは言えず、いつどうなってもおかしくない
正直言って、生きていたのが不思議なくらい
手は尽くしたものの、
串(?)が胃を貫通した後、脾臓に突き刺さるまで、
どの臓器をどれだけ傷つけているか、完全にはわからず、
敗血症も起こしており、感染症のリスクも非常に高い。

悪性腫瘍の可能性をやっと受け入れかけた私たちは、
あまりにも予想外の展開に茫然自失
串(?)がなぜ腹に入ったのか?
私たちの落ち度に決まっている

今夜を乗り越えられるかどうか
と言われて、
全身の力が抜ける。

その晩は、病院近くのホテルに宿泊。
ホームドクターに状況を報告すると、先生も驚きの様子。
動揺を隠し切れない華姉に、力強い言葉。
「生命力の強い子です。信じましょう」

※串のようなものは、つまようじでした。
 CTには写らないもので、
 開腹しない限りわからなかったそうです。

12/30(水)
夜中に電話はなかったものの、恐る恐る病院へ。
昨日の先生に入院室へ促される。
眼に飛び込んできたのは、立ち上がっている華[exclamation×2]09.12-10.01入院 006.jpg
私たちの姿を見て、
「あぁ~うゎぁあぁ~」
と、いつもの声で鳴く。

エリザベスカラーが
拡声器となり
響き渡る独演会。











「ご覧のように、自分で立ち上がり、鳴いています」
「明らかに、回復傾向を見せています」
「手術後の一番大変な危機は、ひとまず越えました」


朝は、外でおPっこもした。
このまま異常がなければ、夕方に水を、
うまくいけば、翌朝には少しごはんを与えてみる。
食べて飲んで、体が拒絶しなければ、8割がたは安心とのこと。

まだまだ予断は許さないものの、明らかに昨日とは違う先生の表情に、
私たちは2度目の全身脱力。

早速、ホームドクターにも報告。
「やっぱり華ちゃんは生命力があるんですよ!」

この日も引き続き病院近くのホテル泊。
昨日に比べると、ほんの少し希望が出てきた。

12/31(木)
この日から年末年始の休診。当直の先生が案内してくださる。
「夕べは水も飲みました。今朝は少しごはんも食べました」
「ご覧のようにワンワン鳴いていますし、尻尾も振っています」
「順調に回復しています」

写真を撮り忘れたが、先生の声が聞き取れないほど、
一人オペラに磨きがかかっている。

ようやく一安心して、帰宅。
気づけば世の中は大晦日。

夜、もう一度先生から連絡。
「朝の倍量、ごはんをあげたら、ぺろりと食べ、
 もっとほしいと鳴いています」

1/1(元旦)
夜、当直の先生から連絡。
「食欲もあり、元気にワンワン鳴いています」

1/2(日)
担当の先生が来られる日なので、病院へ。
09.12-10.01入院 014.jpg















待合いで2日ぶりに華と面会していると、先生が出てきた。
「華ちゃん、今日、もう連れて帰っていただけますよ」
――えっ?
「もう、点滴も今日から外したし、う○ちも出ましたよ」

まさか退院許可なんて想像もしておらず、
この日はUターンラッシュを避けて電車で来てしまっていた。
連れては帰れず、もうしばらくの入院をお願いしたが、
これほどの順調な回復に、正直、驚く
09.12-10.01入院 015.jpg
安心したのか、吠え疲れたのか、
話の途中で眠ってしまった華。

元気に回復中とは言っても、
体力の衰えは確実にあるはず。












1/4(月)
担当の先生に電話。
「食事の量も、持病の薬も、普段どおりに戻していますよ」

1/5(火)
執刀医の先生にお礼を言って、退院
09.12-10.01入院 035.jpg
帰りの車中。
安心して爆睡。















09.12-10.01入院 028.jpg
















長くなりましたが、これが華&華家の年末年始でした。

12歳の華、麻酔&開腹手術に、
いえ、腹の中に入るべきではない、つまようじに、
よくぞ耐えて、戻ってきてくれました。


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コメント 6

アレパパ

イヤイヤ大変な師走、年末でしたね…
華ちゃん&ご家族の皆さん、お疲れさまでした。

爪楊枝がささっていたんですか!焼き鳥の串は注意してますけれど、爪楊枝はね…まさか!です。
まずはゆっくり休んで体力付けてね。
by アレパパ (2010-01-05 21:19) 

華姉

☆アレパパさん
 いやいや、本当に言葉では表せないほどのあっという間の年末年始でした・・・。爪楊枝の突き刺さった脾臓を見た時のショックと言ったら!
 前回いただいたコメントへも返事ができず、本当にすみませんでした&ありがとうございました!
by 華姉 (2010-01-06 19:49) 

ロシェパパ

華ちゃん無事でよかった、よかった
爪楊枝が刺さってたなんて、
華姉の迅速対応と華ちゃんの生命力で、元気になってよかったね。
もう少し対応が遅かったらと思うとぞっとするね
我が家の先代のジョナも、会社のおじさんが串ごと
肉をあげてしまった事があったよ、
このときも知らなくて
後日、偶然、ウンPと一緒に出てきたからよかったけどね
とりあえず無事生還おめでとう
華ちゃんゆっくりやすんで、元のハイパー華ちゃんにもどってね。
華姉も精神的に疲れたろうから、華ちゃんどうようゆっくり休んでください。

by ロシェパパ (2010-01-06 20:30) 

八ヶ岳のシルバーロード

あけましたおめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。
華ちゃん大変でしたね。でも1週間で退院できるとは、すごい回復力ですね。よかったよかった。お大事にしてください。
ps:先日家のもも子が何か食べているのに気が付いたら、チョコレートの包み紙でした、私も気をつけなくては。
by 八ヶ岳のシルバーロード (2010-01-06 20:39) 

華姉

☆ロシェパパさん
 ありがとうございます~。お言葉が身にしみます。
 ジョナちゃんもそんなことがあったんですね。華も運がよければ何事もなく出るんだけど、胃を突き破ってしまったらしいです・・・一体どこで食べたんだか・・・。
 多分、めちゃくちゃ素っ気無い年賀状を出していると思うんですが、頭が真っ白で何も書けませんでした。失礼しました。
by 華姉 (2010-01-06 20:52) 

華姉

☆シルバーロードさん
 こちらこそ、本年もよろしくお願いします!!
・・・という台詞が言えることを、心から感謝します。
犬は何かしら拾い食いをするもの、それでもたいていは知らぬ間に排泄されているのだと思います。
華の場合は、小腸で行き詰ったり、突き破ったり・・・。

by 華姉 (2010-01-06 20:59) 

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